LLC(合同会社)と株式会社の決定的な違いは
意思決定方法や利益の分配が自由に決められるか
にあります。
例えば、
お金はあまりないが、技術やノウハウを持っているAさんと
お金はあるが、技術やノウハウは持っていないBさんが
共同で1000万円かかる事業をしたとしましょう。
Aさんは100万円出資し、Bさんは残りの900万円を出資しました。
そして、Aさんの頑張りもあり、この事業で、2000万の利益が出た場合。
この2人が作った会社が
株式会社だった場合
利益の配分は出資した金額の割合によって決まることになります。
AさんとBさんの出資した割合は1:9ですので、利益の配分も1:9になります。
Aさんは200万円しか受け取れないにもかかわらず、Bさんは1800万円受け取る事になります。
また、事業の方向性を決める意思決定においても、株主としての議決権は出資金額に応じて配分されていますので、ほとんどBさんが決定することになってしまいます。
これが、株式会社の仕組みです。
これに対して、LLC(合同会社)だった場合
株式会社と異なり、利益の配分を内部で自由に決めることができます。
Aさんはノウハウを、Bさんはお金を出資するのだから、利益が上がった場合折半にするという形にもできます。
そのように取り決めた場合、利益の2000万円は1000万円ずつ分けるということになります。
また、事業の方向性を決める意思決定についても、事前に取り決めておくことができます。
その取り決めは、会社の設立のときに定款に記載する必要があります。
次に株式会社と違う点としては設立にかかる費用です。
合同会社は定款を作成しても、公証人による認証が不要であるため、総費用で、安く設立することができます。
※資本金や専門家への報酬は入れておりません。
定款に貼る印紙代
株式会社:4万円
合同会社:不要
公証人の定款認証料
株式会社:5万円
合同会社:不要
登録免許税(登記代)
株式会社:15万円
合同会社:6万円
※そのほかに若干の諸費用がかかりますが、わかりやすく説明するために省略しています。。
合計
株式会社:約24万円
合同会社:約6万円
この3点の比較だけでも、18万円も設立費用が安く済みます。
株式会社とLLC(合同会社)の違いの3つ目は
その知名度
です。
欧米では、メジャーな存在である、LLC(合同会社)も日本では始まったばかりの制度です。
当然一般の方の認知度もまだ低いものとなっています。
それをチャンスと捕らえるか、一般の方に浸透するまでは株式会社の信用力をとるのかといった観点で考えるのもいいかもしれませんね。